「続き占い」機能を実装した理由|AIタロットが相談内容を覚えている仕組み
公開日:2026年6月24日 23時00分
占いの悩みは一度では終わらない
AIタロットサイトを開発する中で、以前から感じていたことがありました。
それは、
人の悩みは一回の相談で終わることが少ない
ということです。
例えば恋愛相談なら、
- 昨日は連絡が来なかった
- 今日は少し会話ができた
- 来週は会う予定ができた
- その後また不安になった
というように状況が少しずつ変化していきます。
しかし一般的なチャットサービスや占いサービスでは、相談が終わるたびに会話がリセットされてしまうことが少なくありません。
その結果、
毎回同じ説明を繰り返さなければならなかったり、
前回の相談内容を踏まえたアドバイスを受けられなかったりします。
私はそこに違和感を感じていました。
「前回の続きから相談できたらどうだろう」
そんなときに思いついたのが、
続き占い
という仕組みです。
前回の相談内容をAIが覚えていて、
その続きから占いを行う機能です。
例えば、
前回
「気になる人から連絡が来ない」
という相談をしていたとします。
数日後に
「昨日連絡が来ました」
という状況になった場合、
AIが前回の相談内容を覚えていれば、
変化した状況を踏まえたリーディングができます。
これが続き占いの基本的な考え方です。
AIだから実現できること
従来の占いサービスでは、
相談履歴を継続的に参照する仕組みはあまり一般的ではありませんでした。
しかし生成AIは、
過去の会話や相談内容を整理しながら文章を生成することが得意です。
そこで私は、
利用者ごとの相談履歴を保存し、
新しい占いを行う際に過去の内容を参照できる仕組みを作ることにしました。
これにより、
単発の占いではなく、
継続的な対話としての占い体験を目指しました。
実装で考えたこと
続き占いを実装する際に最初に考えたのは、
どこまで過去の情報を参照するかでした。
すべての履歴を毎回読み込むこともできます。
しかし、
利用者によっては相談履歴が何十件にもなります。
そのままAIへ渡すと、
- 処理コストが増える
- 応答速度が遅くなる
- 本当に重要な情報が埋もれる
といった問題が発生します。
そこで、
直近5件の相談内容や占い内容の要約を中心に参照する仕組みを採用しました。
AIにとっても「記憶」は重要
人との会話でもそうですが、
前回の話を覚えている相手と、
毎回初対面のような会話になる相手では、
安心感が大きく違います。
AIも同じです。
例えば、
「前回は転職に悩んでいましたね」
「前回は相手との連絡頻度について相談していましたね」
という前提があるだけで、
会話の質は大きく変わります。
続き占いは、
単に過去データを読み込む機能ではなく、
利用者との関係性を継続するための仕組みでもあります。
占い結果だけでなく気持ちの変化も見える
続き占いの面白いところは、
利用者自身の変化が見えることです。
相談を続けていると、
最初は不安でいっぱいだった人が、
少しずつ前向きになっていくことがあります。
逆に、
自分では気付いていなかった悩みのパターンが見えてくることもあります。
相談履歴を振り返ることで、
占い結果だけでなく、
自分自身の気持ちの変化も確認できるのです。
なぜプレミアム機能にしたのか
続き占いは通常の占いよりも多くの処理を行います。
過去の相談内容を取得し、
整理し、
AIへ渡し、
新しいリーディングを生成します。
そのため、
システムコストも通常の占いより高くなります。
また、
単発利用ではなく継続利用する方にこそ価値を感じてもらえる機能だと考えました。
そこで続き占いはプレミアムプラン向けの機能として提供することにしました。
開発して感じたこと
続き占いを実装して感じたのは、
AIの価値は回答の賢さだけではないということです。
むしろ、
利用者との過去のやり取りを活かしながら対話できることに大きな価値があります。
同じカードが出たとしても、
前回の相談内容を知っているAIと、
知らないAIでは受け取る印象が大きく変わります。
AIタロットが目指しているもの
私が作りたかったのは、
未来を断定する占いサービスではありません。
利用者が自分の気持ちを整理し、
考えを深めるためのパートナーのような存在です。
続き占いは、
その考え方を形にした機能の一つです。
前回の相談を覚えていて、
その続きから話せる。
そんな体験を通じて、
利用者が自分自身と向き合うきっかけを提供したいと考えています。
おわりに
続き占い機能は、
「相談内容を覚えているあなた専属のAIタロット」
というコンセプトを実現するために生まれました。
過去の相談内容を活かしながら、
その時々の状況に合わせたリーディングを行う。
これは生成AIだからこそ実現できる新しい占い体験だと思っています。
これからも改善を続けながら、
単発の占いではなく、
利用者と長く寄り添えるサービスを目指していきたいと思います。